無題

優しくされることを苦痛に感じる自分は、

なんて罪深い人間なのだろうか。

何故みんな、自分を｢人間｣として

見てくれようとするのか……。

それを辛いと思う自分は、

なんて恥知らずなのだろうか。

永遠なんてものはありはしないのに、

何故、奥底でそれを願うのか……。

そして、私はこの場所を借りて、

何故こんな戯言のような事を延々と綴っているのか………。

何れ消えゆくこの存在を、

少しでも留めておこうとしているのか？

哀れな自分を、嘲笑うためなのか？

何かに気づいて欲しいのか？

それとも、助けて欲しいのか？

本当に、何がしたいのだろうか………。

優しさが恐怖なら、

全部忘れてしまえばいいのに。

もっと深く落ちれば、

何も感じずに済むだろうに。

それなのに、どうしてみんな、

なんの期待にも添えない自分を、

優しい顔で見るのだろうか………。

辛い。

込み上げる悲しい粒を押し殺すのに必死になった。

悟られまいと、必死になった。

その表情が、その言葉が、

真実なのか虚偽なのかを疑い怯える自分はなんて恩知らずなのだろうか。

私は、もっと謙虚に、

もっと従順に、

もっと無感情に、

もっと正確にしていなければならない。

まだまだ足りない、人に迷惑をかけないようにするには、まだまだ足りない、数え切れない恩を返すには。

もっと、努力しなければならない。

でないと、また居場所を失うだけだ。