社会の空白

……ようこそ。

ゴミ。

仕事に出るんじゃなかったと、激しく後悔した。

何の役に立った?
唯、邪魔をしていただけだ。
前にもやったから出来ると自惚れていた。

かつての友人も、まるで人が変わっている……。
私からその仕事を取ったら何になる?
そう、ただのゴミだ。

ゴミだ。
自分なんか死ねばいいと、あの瞬間に考えた。

ゴミだ。
いつまでもこうだから、何処に行っても追い出されてきたんだと、あの瞬間に悟った。

ゴミだ。
どうしてそんな優しい言葉をかけるのか?あの瞬間に自分が耐え難いほどに恥ずかしく思えた。

ゴミだ。
何故こんな、雑用もまともに熟せない人間を追い出さないのか?あの瞬間に不思議に思った。

人を助けるために引き受けた。
それなのに、人の邪魔しかしていなかった。
だから、唯々辛かった。

「元気がない」と言われた。
違う、その顔こそが、私に似合いの顔だったのだ……。