社会の空白

……ようこそ。

信じられませんよね、事実です。

昨夜から今朝にかけて起きたことをありのまま話そうと思う。

 

 

 

その時ravenは布団の中でTwitterをしていた。

すると、なんだか頭の左上の方から紙を踏むような音がする…

ガラス戸一枚で隔てられた隣の部屋で寝る親が、トイレにでも行ったのだと最初は思った、でも違う。

その音は部屋出入り口にたどり着く前に消えた。

 

この時は隣で寝る親か弟の寝相が悪くて音がしているものだと思った。

 

しかし、この時からだろうか、自分の寝ている部屋のあちらこちらで音がし始めたのは…。

頭の左上と右上、足元のあたり、音は決まってバランスの悪い所に置かれた紙袋が徐々に落ちてくるような音…。

 

何かが落ちてくるんだろうなぁっと思っていたが、一向に落ちてこないばかりか、

音は段々と大きくなってくる。

 

ここであることに気づいた。

この部屋に、紙袋なんてない…ということだ。

 

この時時刻は午前1時40分前後…少し気味が悪くなった。

ravenは毛布を頭からかぶってTwitterに集中しようとした。

 

音は次第に、紙袋の中を探るようなものへ。

 

なにかの気配を感じ始めた…

不思議と、人ではないと感じた…何故そう思ったかは自分にもわからない。

 

音は続いている…

 

寒気がする…

その時だ、頭の真上で、乱暴に紙袋の中身を探る音がした…

もちろんそこには紙袋なんてないし、人が立てない限りあんな音なんてしない…

頭の上に、何かがいる。

 

あまりの恐怖に、毛布を掴む手に力が入る。

恐る恐る携帯で時間を確認すると、2時4分だった…

おいおい、勘弁してくれよ。

 

音が止んだ、その瞬間だ、膝あたりの布団が沈み込む感覚がした。

それを合図にしたかのように、音と気配が嘘のように消えた…

あれは一体…。

 

そのあとは布団から顔を出すものの、怖くて目を開けられず、気づいたら眠っていた…

 

 

 

 

作り話だと思うならそれでも構いませんが、これは本当の話です。

今思い出すだけでも、背中に冷たいものを感じます。